様々な病気が認知症につながる。福まち健康講座

栄東
2026.03.12


 3月11日、栄東地区福祉のまち推進センターが主催する「“もしかして?”が安心に変わる。~はじめて学ぶ、認知症講座~」と題した健康講座が、日の丸会館で開催されました。受講したのは、栄東地区の住民や福祉協力員などスタッフを含めて55名で、講師を務めていただいた、社会医療法人豊生会東苗穂病院の副院長の吉田祐一先生のお話に熱心の耳を傾けていました。

 まず、講師の専門分野から慢性腎臓病(CKD)のお話がありました。CKDの推定患者は成人の5人の一人と推計され、この発症には高血圧症や糖尿病が深く関連するそうです。また、慢性腎臓病は、認知障害や認知症のリスクを高める要因で、特に脳血管型認知症との関連も指摘されています。腎臓をまもるために、適切な睡眠や口腔ケア、日常的な運動などが大切です。

 認知症と言っても、明日からそれが突然、単独で発症するわけではなく、慢性腎臓病、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの様々な疾患との合併し、10年、20年をかけて発症すること。例えば、認知症の発症率は、糖尿病の期間が長いほど高く、動脈硬化や腎症などが進んでいる人にリスクが高い、低血糖は認知症を悪化するなどと言われています。

 また、認知症の中で多いアルツハイマー患者の生活習慣病の合併率は、高血圧は42%、糖尿病は19%、脂質異常症は48%もあるとされています。

 さらに、認知症のリスク因子について、意外にも聴力低下が大きく、聞こえにくさをほっておくと認知症やうつ病、社会的孤立にもつながるとして、聴力低下を放置せず、早めに補聴器を使うべきとのアドバイスもありました。

 耳が聞こえると、聞いた情報を頭で整理し、その情報で話す、行動を起こすことになります。もし家にいて誰とも話さないでいると、難聴と同じこと。高齢者の認知症リスクとしては、社会的な孤立が一番大きく、「家から一歩外に出ましょう」と強調されていました。

 ときおりユーモアを交えた講演で、会場内からもいくつかの質疑があり、参加者のお一人は、「わかりやすく、非常に参考になったお話でした」と会場を後にされていました。

 認知症予防には、起死回生の一手はなく、睡眠、栄養、運動など自らの地道に健康管理をしっかり行い、家に閉じこもらず、社会参加していくことが、最も大切と言えましょう。認知症に対する正しい知識を得て、早め早めで対応することで、まさに「認知症は怖くない」という思いを新たにさせていただいた講演でした。

(上記は、講演内容を聞いた個人の感想などで、文責は筆者にあります)

 

講師の吉田先生
熱心に講演に聴き入る受講者のみなさん
会場いっぱいの参加者。認知症への関心の高さがうかがえる
進行する澤村・福まち事務局長
開会あいさつの上田・福まち運営委員長
閉会挨拶の高村・運営副委員長

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