栄東地区子ども未来会議では、令和元年度、概ね地区の10年先を見据えたまちづくりの指針となる「栄東地区まちづくりビジョン」の策定を目指しています。2月19日、ビジョンの課題分析や今後の方向を定める基礎資料となる第3回のワークショップを開催しました。
今回のテーマは、「高齢者が安心して暮らせるまち」です。まず、地域で実際に取り組まれている高齢者に関する事業やデータの説明を聞き、「居場所づくり」と「高齢者の見守り」の2点から現状と課題、今後の方向を4つのグループで話し合いを行いました。
まず、居場所については、「地区内の居場所が少ない、あるいは偏在している」、「使いにくい」というほぼ共通した認識で、学校の空き教室やマンションの集会室、その他の施設といった地域の資源を発掘して有効に活用しようとの意見が出されていました。次に、高齢者の見守りについては、「特定の人に負担が重い」「気軽に誰もが見守れる体制が必要」「見守られる人という客体ではなく、参加主体として地域に出てもらう工夫が必要」などの課題が提示されていました。
最後にグループごとの発表を実施。高齢者のニーズに応じて選択肢が多様にあり、その情報が民生委員、福祉協力員などにより、分かりやすい媒体で見守が必要な人に届けられ、外に誘導することができれば、あえて見守りという肩ひじはった活動をしなくても高齢者が安心できるまちにつながるというのが、各グループの共通項にありました。地域資源の発掘(居場所、人)とその有効活用や多くの人が参加できる気軽な見守り体制の構築がまちづくりの方向として見えてきました。
今回のワークショップが最終回ですが、これまでの「安全安心に暮らせるまち」「子どもが健やかに成長できるまち」とともに整理して、3月11日に未来会議の臨時総会を開催してまちづくりビジョンをまとめていく予定です。