7月20日、日の丸会館で栄東地区福祉のまち推進センター主催の「個人情報取扱及び見守活動研修会」が、町内会役員や福祉協力員など57名が出席して開催されました。個人情報取扱は、同センターが札幌市提供の65歳以上名簿を保管・管理しており、町内会が見守り活動を実施する場合、閲覧に供することができますが、必ずこの個人情報取扱研修を受講することが義務づけられています。また、地区内の見守活動の事例を共有することで、今後の活動に生かしていただこうと事例報告を実施しました。
見守のポイントは、気づき、共有と橋渡し
まず、個人情報取り扱いでは、東区社会福祉協議会の治部袋(じんば)・社会福祉士を講師に見守り活動の「無理なく気づきを集め、情報を共有し、関係機関などにつなぐ」というポイントの解説と名簿閲覧に必要な「情報共用は本人の同意が原則」等のルールの説明がありました。
行事を直接案内、同行も。関係構築と情報共有が参考に
次に、地区内の北興町内会の五十嵐・福祉部長から同町内会の見守活動の報告がありました。同町内会は、1000世帯を超える大規模な町内会ですが、75歳以上の一人暮らし高齢者は36名おり、福祉協力員(町内会の福祉部長、副部長を含む)は10名が活動しています。
概ね年2回、2人がペアで見守り世帯の訪問をし、安否や健康状態を確認しています。訪問は、訪問セットとしてごみ袋やティッシュを持参し、不在時にはそのセットとメモを差し入れます。見守り世帯の状況は、年1回、ふれあい状況表というカードを作成し、世帯の状況、緊急連絡先などを記録し、町内会役員や協力員が情報共有を図っているのが特徴です。
民生委員・児童委員、町内会役員で構成する福祉活動委員会も組織し、見守世帯が抱える現況・課題を共有し、円滑な見守りを進めています。町内会行事や福まちの行事は、直接案内を持参し、行事への同行をするなど普段から見守り世帯との交流を進めてます。人間関係をしっかり構築し、情報共有で多くの人がかかわれる体制が非常に参考になる報告でした。