昨年、栄東地区ではじめて開講した終活セミナーですが、好評のため、今年も7月21日から開講し、4回のセミナー(7/21,28,30,8/4。いずれも同内容講義)を予定しています。
7月30日は、東老人福祉センター2階の教養娯楽室で開催しました。この日参加された方は5名です。講師は、終活の大切さに気づき、自らアドバイザーの資格を取得された主任児童委員の加藤佳子さんです。
終活とは、「人生の終わりに向けた活動」ですが、「人生の終わりについて考えることで、今をよりよく生きるための活動」でもあります。講師からは、まず、終活は「今できること」から取り組むことが大切であり、病気やけがなどで寝たきりになった場合や暮らし向きのことなど、老後生活には不安は尽きませんが、自分でできること、国や社会の仕組みが活用できること、地域などの助け合いに頼ることなど、「自助 公助 共助」の仕組みを知ること、身内の対する「自分の希望の伝え方」を考え、実践すること、さらは、これからの人生では健康が第一であり、自分の趣味や特技を生かすして生きがいをもって暮らしていくことが大切であるなど、レジメに沿ってお話がありました。
受講者の中からこれまで、「夫婦での将来像が違うがどうしたらよいか」「年金がフルに貰える年齢が生まれ年によって違うなど難しい」「高齢世帯に対する民生委員の役割は?」などの疑問が出されてました。漠然とした老後生活に不安を抱えながらも、学んだり、聞いたりする機会が少ないという現実が見えてきます。最後に講師からは、夫婦間でも「70才位をめどに、夫婦でお互いの希望を伝え会うことが大切です」とのお話がありました。長い人生を共有する夫婦であればこそ、お互いの希望を知っておくことがより大切であるといえましょう。
セミナーでは、親や配偶者の医療・介護のこと、相続のこと、預金や保険のこと、お墓のこと、お葬式のことなどをテキストに沿って考えられる「ら・し・さノート」を配布しています。項目ごとに将来を考えながら、自分でつくる終活ノートというべきテキストになっています。
人生を振り返ったことをきっかけに、より前向きに生きられるようになったという声も聞かれます。これらテキストを活用して、「人生の最後を考えることで”自分”を見つめ直し、今をよりよく、自分らしく生きる」きっかけになっていただければと思います。
栄東地区福祉のまち推進センターでは、終活セミナーの出前研修も計画しています。ご希望の方は、同センターにご連絡くださ
い(栄東地区福祉のまち推進センター℡741-7144 電話は火・水・金の午前10時~11時にお願いしします)。なお、会場は希望の団体等でご用意くただくこと、参加者一人当たり200円のテキスト負担金がかかります)。
メールの場合は、次のアドレスにお願いします。
(写真・取材:高橋直美・民生委員児童委員)