軽度認知障害に気づき、早期対応を!福まち研修会

栄東
2025.11.20


 「MCI(軽度認知障害)」の正しい知識を得て、適切な早期対応を学ぼうと、栄東地区福祉のまち推進センターの研修会が、11月20日に日の丸会館で開催されました。

 参加したのは、栄東地区の民生委員・児童委員、町内会の福祉協力員など30名で、東区保健福祉課、東区健康子ども課、東区第三地域包括支援センター、介護予防センター栄・丘珠、東区社会福祉協議会の支援を受けて実施したものです。

 まず、東苗穂病院副院長で認知症サポート医の吉田祐一先生を講師に、「MCIを知る!~気づきとアプローチ~」と題してご講話をいただきました。「認知症は、20年以上かけて病に至るもので、MCI(軽度認知障害)への気づきが最後の砦であること」「こんな変化を感じたら、症状の内容、時間、頻度と記録することが早期の診断につながる」として、チェック項目が示されました。

 また、認知症につながる14のリスク因子を避け、予防のための12か条に取り組むなど、社会参加や人とのコミュニケーション、十分な栄養、適度な運動など、健康づくりにとって当たり前のことをしっかり取り組んでいくことが大切であるとのお話がありました。

 参加者のお一人は、「自分たちも否応なく年を重ね、衰えが進みますが、認知症に対する正しい知識をもって、日ごろの活動の中で本日の学びを生かしていきたい」と話されていました。

 続いては、4組に分かれてのグループワークがありました。「地域に、軽度認知症の自己チェック表に該当しそうな人はいるか」「相談を受けたらどう対応するか」をテーマに話し合いをしました。それぞれ周囲に該当しそうな方々が少なくなく、「民生委員や協力員が連携して、家族や関係機関につなぐ事例」「変化に気づきやすいように居場所づくりに取り組んでいる事例」など、有益な創意工夫の情報共有ができました。

 栄東地区でもますます高齢化が進みます。こうした地域の地道な支え合いが、誰もが健やかに暮らせる地域に実現につながります。栄東地区福祉のまち推進センターでは、今後も、今回のような研修会を継続的に実施していくとしています。 

講師の吉田先生(写真右)
グループに分かれ講演を聞く参加者のみなさん
吉田先生の分かりやすいお話で、参加者の軽度認知障害の知識がきっと深まったことでしょう
グループワーク①
グループワーク②
グループワーク③
グループワーク④
開会あいさつの矢地・福まち運営委員長
閉会挨拶の上田・福まち運営副委員長

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