
栄東地区交通安全運動推進委員会(山田豊・会長)では、小中学生の自転車利用時のヘルメット着用を促進するため、今年度の事業として東区のキャラクター・タッピ―を活用した交通安全旗を制作することとししていましたが、このほど旗が完成し、栄東地区の8小中学校に配布を完了しました。
各学校では、さっそく登下校のときに小中学生が必ず目にする校舎の周辺に掲出し、子どもたちに「ヘルメット着用」をアピールいただきました。山田会長は、「子どもたちはもとより、保護者のみなさんの目に留まり、少しでもヘルメット着用が増えることを願っています」と話していました。
ご承知のとおり、令和5年度から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となりましたが、北海道では、まだまだ着用率が高くない実態にあります。警察庁の資料によれば、「自転車乗用中の交通事故において主に頭部を負傷した死者・重傷者について、ヘルメットを着用していなかった方の割合は、着用していた方に比べて約1.7倍高い」とされており、自転車利用時のヘルメット着用の大切さを示しています。
北海道警察本部が今年3月に公表した「世代別自転車事故実態(過去5年)」によれば、自転車事故は、いずれの年代でも交差点内の事故が多く、ヘルメット着用率では、残念ながら小学生及び中学生の着用率が全国と比較して低いという結果でした。


具体的には、左のグラフにある「自転車乗用中死傷者のヘルメット着用率(令和2年~令和6年)」をご覧ください。
小学生、中学生の世代は、全国と比べて著しく着用率が低く、小学生は全国の28.8%に対して9.9%、中学生が全国の40.9%に対して7.8%という低さでした。
自転車による交通事故の被害を軽減するためには、頭部を守ることが第一です。8月20日には、北区でワンボックスカーが自転車をはねる事故があり、自転車に乗っていた男子中学生が意識のない状態で病院に搬送されました。いつ交通事故にあうか分かりません。スポーツの時だけではなく、買物や通勤・通学等、日常生活で自転車に乗るときは、ヘルメットを着用して、必ず頭部を守りましょう。


上写真は、学校の周囲でたなびく交通安全旗(撮影:得能・交通安全指導員)