
7月17日、日の丸会館で栄東地区福祉のまち推進センター主催の「個人情報取扱い&見守り活動研修会」が開催されました。これは、同センターが管理する65歳以上高齢者名簿を見守り活動で閲覧するために受講を義務づけられている研修会で、栄東地区の町内会役員、福まち協力員など53名が参加しました。
まず、一番目に、東区社会福祉協議会の加藤陽介・事務局長を講師に、「見守り活動と65歳以上名簿について」と題してご講演いただきました。同名簿は、毎年4月1日現在、65歳以上の方だけで構成されている世帯の全件名簿と前年度と比べて世帯状況が変わった世帯などの異動名簿の2つがあり、名簿を利用するにあたって、目的外利用の禁止、内容を他に漏らしてはならない、複写・複製の禁止、事故発生時の報告などの遵守について説明がありました。
また、 福祉のまち推進センターの由来、役割のほか、決して無理をせず、町内会や協力員のおかれた状況を踏まえ、緩やかな見守りからしっかりとした見守りへ、そして、気づきを大切に地域で暮らす高齢者の病気の早期発見・早期治療、福祉サービスへの橋渡し、認知症の発見、予防など、孤立死を防止につないでいこうとのお話がありました。
次に、栄東地区民生委員・児童委員協議会の長谷部・副会長から「高齢者見守り事例から学ぶ」というテーマで講演がありました。
まず、最近内閣府のWGの孤立死の定義・「警察取扱死体のうち、自宅において死亡(自殺も含む)した一人暮らしの者で、その遺体が生前に社会的に孤立していたことが推認される死後経過時間(日数・死後8日以上)の経過後に発見された者の数」の解説がありました。
令和6年でもこれにあてはまる65歳以上の高齢者の孤立死は、全国で15,630件もあり、このうち男性が77%を占め、男性のコミュニケーション下手がうかがえるとの指摘がありました。孤立死の深刻さ、緩やかな見守りの先進事例などを動画を見ながらの解説もあり、参加者はみなさん真剣なまなざしで、孤立死を防ごうという決意が窺える受講風景でした。
栄東地区には36の町内会、そして、170名余りの福祉協力員が地域の状況に応じて見守り活動を実施しています。栄東地区福祉のまち推進センターでは、今後も円滑な見守り活動の実施や高齢者が安心して暮らせるまちを目指して、研修や情報提供などを進めるとしています。


