
交番は、地域住民に最も身近な警察組織として、安全安心の要です。5月30日、栄東交番連絡協議会が日の丸会館で開催されました。これは、地域の身近な犯罪・事故・災害等の未然防止、被害の拡大防止や犯罪検挙などを住民の立場に立って行うため、住民意見は要望等を聴き、交番と地域が協力して安全な地域を目指そうという目的で組織された協議会です。
この日、菊地裕嗣・栄東連合町内会長をはじめ、9名が東警察署長から委員に委嘱され、会議が始まりました。まず、組織犯罪対策係の警察官から、最近の特殊詐欺事件に関する情報提供と注意喚起がありました。最近は、東区の60代男性が知り合った女から暗号資産投資を勧められ、4億円超をだまし取られる事件も発生し、委員の中にも詐欺と思われる電話やメールを受けた方もおり、高齢者が増加する中、切実な問題であり、地域で共有すべき情報の提供がありました。
続いた栄東交番の水口係長から、プロジェクターでほくとポリスの交通事故発生マップ、犯罪マップ、不審者マップなどを見ながら、交番管内での交通事故や刑法犯発生状況等の情報提供がありました。交通事故では、昨年62件の人身交通事故があり、人と車の絡む事故が10件ありました。事故は、12時から14時の時間帯が14件、夕暮れ時の16時から18時が13件と多いのが特徴で、子どもが負傷した事故も1件あり、昨年交通事故2000日を達成したばかりですが、交通安全に対して気を抜いてはならない発生状況です。
刑法犯では、管内で昨年197件の事件がありましたが、自転車盗が77件もあり、自転車を守るために2ロックや防犯登録の大切さについて注意喚起がありました。窃盗犯では46件発生していますが、万引きが22件と多いのが特徴です。
情報提供が委員が日ごろ疑問に感じている点などをお話しし、交番側からは地域の意見をしっかり東警察署にも伝え対応していきたいとの話がありました。菊地会長は、地域安全で一番頼りにしているのが栄東交番であり、率直に意見交換し、連携できることがあれば積極的に相互に協力していきたいと述べられていました。日ごろから地域の安全を守っていただいている栄東交番の皆さんに、この場をお借りしてお礼申し上げます。
