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札幌市立札幌開成中等教育学校(札幌市東区北22条東21丁目1-1)で、厳寒期の冬に札幌で災害が発生を想定した防災訓練が開催されました。かねてから、積雪寒冷の冬に札幌市で大規模地震が発生した場合には、他の季節とは異なるリスクがあると言われてきました。徐々にではありますが、避難所への石油ストーブの備蓄なども増えてきていますが、まだまだ不十分というのが偽らざる状況です。
今回、元町地区が当番地区になって開催された訓練ですが、栄東地区から栄東連合町内会の副会長と防火防犯部長が出席しました。まず、同校舎の外で地震による落雪で埋まった方をどう助け出すか、次に、冬季は調理のみならず、暖房機器での火災が発生しやすいため、実際に炎を出して消火する訓練、給水車での給水訓練、そして、非常食を火を使わずに温める訓練、段ボールベットやキャンプ用の簡易別途の体験、水で戻した非常食と温めた非常食を比較した試食、非常用防災用品の展示品の見学などを行いました。
夜は、同校の生徒などを中心に夜間、避難所で過ごす訓練なども行われる予定です。役員が体験した時間は夕方までですが、暖房を入れず13.5℃の室温の中に2,3時間過ごした程度ですが、これがさらに気温が低下し、長時間に及んだときの影響は大きいものがあると体感したところです。
190万人を超える大都市で、「冬季に大地震が起こったら?」という恐ろしい現実があります。こうした体験を通じて冬季の災害への備えは、公的なものに頼るだけではなく、市民自らも備えていくべきとことと実感した東区防災訓練でした。
区単位でこのような大掛かりな冬の防災訓練は東区が初めてらしく、毎年、地区を変えて実施していく計画のようですが、身をもって体験すればこそ、今後の備えを行うきっかけになりそうです。
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