デジタル時代にホームページやSNSなどの情報発信ツールは不可欠です。町内会などの地域活動においても同様です。多くの地域団体でその活用がなされていますが、情報の出しっ放しでは意味がありません。アクセス分析をしっかり行い、改善を進めることによってより効果的な活用ができると言えましょう。栄東地区まちづくり未来会議のページは、2019年10月に開設以来717,571件のアクセスがありますが、今年1年のホームページの効果を分析してみましょう。
シニア層の利用は少なく、スマホ利用者が多い
栄東地区未来会議のホームページは、今年(1/1~12/8)177,337件のアクセスがあり、利用した方は8,583名で、うち性別では男性47.8%、女性52.2%となっています。
年齢では、「35歳~44歳」30.0%、「25歳~34歳」25.6%、「45歳~54歳」18.0%、「18歳~24歳」13.0%で54歳未満が8割を占めています。これに対して「55歳~64歳」8.7%、「65歳以上」は4.8%で、シニア層では利用者が少ないという結果になっています。
アクセスした端末では、「スマホ」が63.9%、「パソコン」が35.1%とスマホが圧倒的に多く、「タブレット」は1.0%とごくわずかになっています。「スマホ」で見やすいページづくりが求められていると言えましょう。
地域ホームページとして定着
ページの閲覧数などを基準にして市町村別のアクセス数を分析してみましょう。「札幌市」が80.0%と圧倒的に市内からのアクセスとなっています。
次いで「不明(アクセスしたところが不明)」が9.9%ありますが、3番目以降に「新宿区」「品川区」「千代田区」「大阪市」「名古屋市」「横浜市」と続き、いずれも0.2%から0.5%とごくわずかです。
直接アクセスが41.6%とリピーターも多い
通年のアクセスを見ますと8月1日~7日がピークで、次いで2月3日~5日、続いて7月11日となっています。それぞれひのまる公園盆踊り、さっぽろ雪まつり、ひのまるちびっ子なつまつりの情報発信時期にリンクしているようです。
ページを開いたルートでは、「検索エンジン」が48.9%、「直接(ブックマークやQRコード、手入力)」が41.6%、「リンク(ホームページなどのリンク)」7.9%、facbook、X(旧twitter)などの「SNS」が1.3%となっています。「SNS」活用はまだまだ弱いと言えましょう。
ちなみに、ひのまる公園盆踊り開催の8月3日のアクセスは、91.8%が検索エンジンによるもので、時期的に「盆踊り」に対する関心が高かったと思われます。これに対して、雪まつり開会の2月4日は、「直接(ブックマークやQRコード、手入力)」が93.2%とつどーむ会場のウエルカム事業を知っている方のアクセスと考えられます。ひのまるちびっ子夏祭り開催の7月11日は、「直接(ブックマークやQRコード、手入力)」が59.2%となっています。
盆踊りが圧倒的アクセス、イベントニーズが高い
ページごとのアクセスでは、トップページを除いて予定表の「ひのまる公園盆踊り」がトップで、意外に「日の丸会館」が続き、「大盛況ひのまる公園盆踊り」「栄東連合町内会」「栄町中央商店街振興組合」「雪まつりのボランティア」「ひのまる公園盆踊り(速報)」「笑顔弾け、歓声響く!ちびっ子なつまつり」「ウエルカム雪像完成!(雪像づくり4日目)」「24・25日ハッチふれあいフェス開催」「みんなで創る栄南盆踊り。集う親子600名超」の順になっています。
「盆踊り」に対する関心が高く、「イベント情報」のニーズが高いことが伺えます。
未来会議のページでリンクしているYouTubeチャンネル「栄東地区まちづくり未来会議」では、この3年間で13,032回再生されていますが、トップは、「未来会議NEWS 30 よちよちペンギン、白クマもぐもぐタイムに大喜び」と旭山動物園へのツアーが1395回、続いて「ONちゃんおはよう体操-ひのまるちびっ子らんどクリスマス会」が1,375回となっています。いずれも有名な場所やHTBの体操であることが影響しています。
ほかには、「未来会議NEWS NO49 大盛況ひのまる公園盆踊り。地域の思いが花開く!」「未来会議NEWS 37 ひのまる公園盆踊り。30年ぶりに復活」と盆踊りの再生が多いことが特筆されます。