救える命を見逃さない。緊急連絡カード普及へ

栄東
2024.07.18


 栄東地区福祉のまち推進センター(以下「福まち」という。)は、7月18日に地区内町内会役員や福祉協力員など66名が参加した個人情報取り扱い&見守り研修を開催しました。

 この研修は、福まちが札幌市から提供受けた65歳以上世帯名簿を見守り等に活用するため閲覧するには、その取扱いを学ぶことが必須となっており、毎年実施しているものです。

 まず、1つ目のプログラムとして、東区社会福祉協議会の治部袋・社会福祉士を講師に、個人情報の取扱いについて学びました。65歳以上名簿を閲覧するには、研修が必須条件であること、情報はコピーや複製は厳禁で使用後はシュレッターするなど注意を要すること、見守り活動で民生委員や他機関どの情報共有には本人の同意を必要とするなどのお話がありました。

 ただ、「大災害時など緊急時にも同意が必要か」という質問には、命にかかわるような事態では、緊急性があり、同意なしに提供することができる旨の回答がありました。

 2つ目は、栄東地区民生委委員・児童委員協議会の長谷部・副会長を講師に、緊急連絡カードのねらいや活用法などの話がありました。このカードは、必要な情報を記入し、マグネット式のファイルに入れて冷蔵庫に張っておくことで、緊急時にも必要な情報を正確に救急救命士や医療機関に提供し、駆けつけた救急隊員が主治医に連絡したり、家族や親族と連絡を取ったりすることで人命救助の迅速化を図ることをねらいとしています。講師からは、カードの具体的な記入方法や活用法を学びました。

 会場からは、「福祉協力員として4人の見守りをしているがぜひ活用したい」との声もありました。昨年は、民生委員が見守りしている方を対象に作成しましたが、いよいよ対象をより広く地区全体に広げて本格的な普及を目指すとしています。 

進行する福まちの澤村事務局長
開会のあいさつをする
矢地・福まち運営委員長
講師の東区社会福祉協議会の
治部袋・社会福祉士

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