「後悔しないために知っておきたい~脳卒中という病気」というテーマで、福まち健康づくり講座が、3月14日、日の丸会館で開催されました。脳卒中による死亡者数は年間10万人を超え、死亡者数が、がんや心臓病、老衰に次ぐ第4位を占めています(出典:厚生労働省の2022年統計)。高齢者ほど発症する方が多い病気であり、家族や地域の人々が、脳卒中を正しく理解し、より早期にその兆候を発見し、適切な治療につなげていただければと企画したものです。
講師は、社会医療法人禎心会札幌禎心会病院の脳卒中リハビリテーション看護認定看護師であります黒沢侑司様にお願いし、実際に脳卒中の患者さんを看護されている病院の現場で培った知見をもとにわかりやすくお話いただきました。
「脳卒中という病気」「脳卒中の予防」「脳卒中?そのとき何をする」という3点からの講演で、脳卒中は、脳出血と脳梗塞の総称で、発症すると要介護になりやすい病気ですが、適切に10の危険因子を管理すれば約90%は予防できる可能性があるそうです。高血圧、運動、脂質異常、食事・・・・・等々。参加者にとっては耳の痛いお話もありましたが、大きくうなづきながら聞き入る参加者も。また、正常な血圧の数値や測定の仕方などのアドバイスもありました。
脳卒中の症状としては、片麻痺、しびれ・感覚障害、失語、頭痛などがありますが、脳卒中を疑われる症状として、「Faceー顔面の傾き」「Armー片腕の筋力低下、両手を前に出して片方の腕が下に落ちる」「Speechー呂律が回らないなど」の症状のうち1つ以上が該当すれば、脳梗塞である可能性が高く、救急車を呼んで病院へ行きましょうというお話がありました。できるだけ早い受診が重要とされていうからです。
参加者のみなさんは、脳卒中を発症する方が多い世代です。今回の健康づくり講座では、多くの気づきや発見があり、脳卒中に対する正しい知識を得て、早め早めで対応することが大切であることを再認識していただけたことでしょう。
講師の黒沢様をはじめ札幌禎心会病院の皆様には、お忙しい中、ご講演やその手配にご協力いただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。