栄東地区の高齢者人口(65歳以上)は、9,171人で総人口の26.1%を占めます(令和5年10月1日住民基本台帳人口)。着実に高齢者が増加する中、介護保険は地域にとって不可欠な制度になっています。
栄東福祉のまち推進センターでは、11月29日、日の丸会館で民生委員と福まち福祉協力員を対象に、介護保険講座・事例研修会を開催しました。参加者は、70名(民生委員27名、協力員43名)で介護保険に対する関心の高さが伺え、多数の参加のため、同じ内容で2部に分けて実施しました。
まず、最初は、介護保険の基礎知識を学び、次に5つのグループに分かれての事例研修です。事例は、福祉協力員から民生委員に対する「最近、Aさんがゴミの日を間違えて出していたり、ゴミ分別ができていなくて困っています。足もおぼつかないですし、心配です。」との相談を受けて、地域や病院、関係機関を巻き込んでどう対応していくかをグループで話し合い、発表するものです。
認知症が疑える方に地域や関係機関がどう絡み、一人の高齢者が安心して在宅生活できるよう支援していくプロセスを学びました。グループワークでは、見守り活動にグループラインを活用している町内会の例、町内会全体でゴミ出しをサポートする例、担当民生委員や親族と相談する例、町内会全体に見守りする例など、対応時の様々な工夫が発表されていました。
参加者のお一人は、「自分で問題に直面していないので介護保険のことがよくわかりませんでしたが、区役所、地域包括支援センター、介護予防センター、区社協や地域の連携の大切さがよくわかりました」と話されていました。
今回の研修会は、東区保健福祉課、東区第三地域包括支援センター、介護予防センター栄・丘珠、東区社会福祉協議会の皆様に企画・運営をご支援いただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
栄東地区福祉のまち推進センターの澤村恵子・運営副委員長は、今後もこのような研修会を企画し、高齢者が安心して暮らせるまちづくりを進めたいとしています。