真夏の夜空に、「そよろそよ風牧場に街に 吹けばチラチラ灯がともる ~ シャンコシャンコシャンコシャシャンがシャン 手拍子そろえてシャシャンがシャン」、北海道発祥の「子供盆おどり唄」と太鼓の音が、閑静な住宅街に響きわたります。
8月12日、栄新和公園(東区北48条東9丁目)では、実に4年ぶりに栄新和町内会の子ども盆踊りが開催されました。会場には、子ども盆踊りの曲や太鼓に導かれたように子どもたちが集まり、あっという間に100名近い子どもたちが埋め尽くしました。
太鼓の叩き手は、町内に住む栄中学校の太鼓部の生徒2人がお手伝いし、威勢のよい音が響きます。手慣れた踊りで子どもたちを先導する人、赤ちゃんを抱っこしながら一緒に踊るお母さん、大人の踊りを真似ながらみるみる上達する子どもたち、ほほえましく、これぞ日本の夏を感じさせてくれる盆踊りです。
踊りは、一時間余りでしたが、参加の子どもたちはその楽しさを大いに満喫したようで、最後は、恒例のお土産をもらって笑顔で会場を後にしていました。
いつもながら、会場の周辺では交通の誘導棒を手にした役員の皆さんが、子どもたちが事故に遭わないように見守ってくれていました。盆踊りの準備といっても簡単ではありません。櫓を建て、電線を引き、提灯をつるし、会場を設営し、そして、町内に開催を周知し、子どもたちのお土産を準備する、夏の風物詩として欠かせない盆踊りも、役員のみなさんのこうした見えない準備活動があればこそ、開催ができるのです。町内会活動は、子どもたちの夏の思い出づくりに貢献し、伝統的な文化活動も支えていると言えましょう。
なお、子ども盆踊りは、8月13日も同じ会場で午後6時から7時に開催されます。