▲写真上左は進行の坂井委員、上右は講演される教育委員会の上野係長、下左は答礼挨拶の長内会長
11月9日、日の丸会館で栄東地区青少年育成委員会の学習会が開催されました。この日のテーマは、「札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査からみた札幌市の子ども」で、教育委員会教職員育成担当課職員からお話を聞きました。
調査によれば、自分の体調について「つかれている」と答えた方が、年齢が高くになるにつれて増え、高校2年生では36%が「つかれている」と答えています。また、朝食について、毎日欠かさずとる子はどの学年も7割以上ですが、とらない理由として「食べる時間がない」が多く、「朝食の用意がされていない」という答えが5~6%もありました。
心配事では、中2、高2では「進路などの自分の進路のこと」が一番多く、約4割を占めています。また、イライラすることは、「よくある」と「たまにある」を合わせた割合は、どの学年においても6割を超えています。自分自身でも自分の心・感情をコントロールできない、揺れ動く心と行動が浮き彫りになっています。
「学校は楽しいか」では、「いつも楽しい」と「ときどき楽しい」を合わせた割合は、どの学年も8割を超え、小5の 93.2%が最も高くなっています。「楽しく感じるとき」は、どの学年においても「友達との話や遊び」と回答する割合が最も高く、次いで「クラブ活動や部活動」が高くなっています。
インターネットなどの活用では、やりとりをして「傷ついたり、いやな思いをしたことがある」が「よくある・たまにある」が中2で12.2%、高2で16.4%ある点が特筆されます。
「ボランティア活動への関心」では、「とても関心がある」と回答した割合は、学年が進むにつれて低くなっていますが、「少し関心がある」は、どの学年も4割を超えています。
いずれも興味深い調査結果がでています。いずれも興味深い調査結果がでています。長内学・栄東地区青少年育成委員会会長は、「子どもの意識や実態を知ることは今後の活動にとって大切なことで、この学びを今後の活動に生かしていきたい」と話されていました。
なお、学習会の後、総委員会が開催され、年度後半の事業の状況や新たな取り組みなどの提案もなされ、会議を終えました。
※「札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査」:札幌市の児童生徒の意識や心情、生活・行動などについて調査し、教育研究上の基礎データとするとともに、市立幼稚園・学校における教育課程編成及び幼児児童生徒の指導等に資することを目的として、市内26校の小学5年生、中学2年生、高校2年生を対象に3年ごとに実施しています(直近は令和2年度)。
▲データに基づく子どもたちの実態について真剣に聞き入る栄東地区青少年育成委員会の皆さん