3月20日、栄地区センターで「高齢者の相談のタイミングついて一緒に考えましょう」という地域ケア会議が介護予防センター栄・丘珠、東区第3地域包括支援センターなどの主催で開催されました。
これは栄東地区でも高齢化が進んでいますが、特に建設時期の早いマンションの北35条ハウス町内会では65歳以上の高齢者の割合が高くなっていることから、役員の方々にお声がけし、高齢者相談機関につなぐタイミングを一緒に考え、高齢者も安心した暮らせるまちを実現していこうと開催されたものです。
まず、事前ヒアリングの結果から一人暮らしの高齢者の健康不安やなかなか弱みを見せたがらない方たちへの対応の困難さ、火災報知機を火災以外の外部通報に使おうという独自の工夫、全世帯対象の緊急連絡先の台帳の作成などの事例が紹介されました。また、相談機関側からは、他町内会で連携した集いの場の事例や町内会長につないでいただいたことで健康不安の高齢者をうまく医療につなげ、回復した事例などのお話がありました。
質疑や意見交換の中では、相談機関の役割が地域住民に浸透していないこと、個人情報の壁をどう克服するのかなどの問題提起も出されました。行政や相談機関のみでは、すべての高齢者の状況を把握することは困難と言えましょう。隣近所の方が、無理のない範囲で日常生活の中で異変に気づき、相談機関に橋渡しすることで大事にならないうちに不安を取り除けるケースも多々あります。できることから取り組みを進めましょうと会議を締めくくりました。
介護予防センターからは、町内会の中での集いの場、例えば夏場駐車場に集まって簡単な体操をする場などを何とか実現したいのでお声がけをと呼びかけていました。