文化と自然に触れたウポポイ訪問。女性部長研修会を開催

栄東 イベント
2020.10.28


 10月27日、栄東連合町内会女性部(村木紀子・女性部長)主催の「女性部長研修会」がウポポイ(民族共生象徴空間)で開催されました。この研修会は、新型コロナ禍で女性部長会議や健康ウォーキングが中止となる中で、アイヌ文化を学びながら各町内会の女性部長同士が交流を深める目的で開催されたものです。検温、消毒はもちろん、参加人数を制限するなど感染予防対策を行い、各町内会から18名が参加しました。

 バスの車窓から赤や黄に色づいた紅葉を楽しむこと約1時間。ウポポイ到着後、まず体験交流ホールで伝統芸能「シノッ(アイヌの歌・踊り・語り)」を観覧しました。ここでは各地域で儀礼や日常のいろいろな場面で親しまれてきた歌と踊り、楽器演奏を臨場感溢れる映像と共に楽しむことができ、その日は「鶴の踊り」・「熊の霊送りの踊り」・「ムックリ(口琴)演奏」が上演されました。迫力ある公演に参加者の皆さんも釘付けでした。

 その後、国立アイヌ民族博物館で、アイヌ文化で使われていた道具や衣類、資料などの展示品を見学し、特別展では現在活躍中の作家や担い手が継承されてきた技術や感性を表現した創造的な作品の数々を鑑賞しました。その他にアイヌの生活空間を体感できるチセ(家屋)や、アイヌの手仕事に関する解説とともに、民工芸品(木彫りや刺繍)製作の実演を見学しました。


 昔のチセを再現したもの(写真左)とチセの内部の様子(写真右)


 男性の手仕事である木彫りを見学する様子(写真左)と女性の手仕事である織物を見学する様子(写真右)

 気持ちの良い秋晴れの中、豊かな自然に囲まれた園内を散策した参加者からは「久しぶりのお出かけでリフレッシュできた」「またこのような研修会を開催して欲しい」という喜びの声が上がりました。各行事の自粛が続く中、文化と自然に触れながら女性部長同士の交流を深められたことで、参加者にとって思い出に残る1日となったことでしょう。


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