栄東地区にはかつて札幌村の代表的な日の丸農場や富樫農場、北大第三農場などが広がっていたことをご存じでしょうか。水田やエン麦、小豆、馬鈴薯に玉ねぎなどの作付けがされ、とりわけ日の丸農場は、半世紀にわたり札幌一の米産地を誇る水田地帯であったと言います。その後、昭和40年代の区画整理などで宅地化が進み、昭和63年の地下鉄東豊線開通で一気に都市化が進み、市内有数の住宅地に変貌しています。
今や農業地帯だったとは想像できないぐらいの変貌ぶりですが、栄東まちづくりセンターの近くには、今なお畑作を続ける農家が残り、その庭先には都会では珍しい100均の野菜直売所がオープンしています。トマトやピーマン、ズッキーニ、じゃがいもになすび、もうじきトウモロコシも。地域の皆さんも毎年楽しみにしているようです。直売所はもちろん無人ですが、ほとんどが100円で、とれたて野菜は新鮮そのものです。地域の歴史に思いをはせながら、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
写真は、ひのまる公園にある日の丸農場の記念碑